人と人をつなぐスペシャリストへ

政治家・ボイスパーカッショニスト 奥村政佳インタビュー

 日本におけるボイスパーカッション(ボイパ)の認知拡大において、最大の功労者である「おっくん」こと奥村政佳。その活躍は、当サイト「ハモネプの物語」にて紹介した通りである。かれの存在を抜きにして、現在のボイパ文化、そしてアカペラ文化を語ることはできない。

 

 奥村は2019年4月22日、20年間所属したアカペラグループ「RAG FAIR」を脱退し、政治の道へと歩む決意を表明した。翌日、立憲民主党より、夏の参議院議員選挙全国比例区の候補予定者になったことが発表された。すでに街頭演説など精力的に活動を行っている奥村に対し、当サイトは単独インタビューを実施した。

 

 当サイトは「ボイパの可能性」を模索することを目的としている。ここでいう可能性とは、音楽文化の範疇に限らない。ボイパ奏者やボイパという技術そのものが、社会的にどのような役割を果たしうるのかという可能性だ。その視点に立ったとき、奥村にこのタイミングでインタビューを実施するのは必須であると思われた。

 

 奥村は2時間にわたり、政治、とりわけ保育問題にかける思いをのほか、これまでの活動、ボイパの魅力や可能性にいたるまで、様々なことを力強く語ってくれた。言葉の端々から、当サイトのテーマのひとつである「媒介者」つまり「人と人とをつなぐ」というキーワードが見えてきた。

 

 ボイパにはやはり、大いなる可能性がある。奥村の熱のこもった言葉を聞き、私はその思いを確かにした。

 

インタビュー:2019年5月

(2022年12月4日:表記を「奥村まさよし」から「奥村政佳」に変更しました)